27歳になった。
こうして誕生日を迎えるたびに1年を振り返るのも3回目になる。その年々、いろんなことがあったなあと思うけれど、年を重ねるたびに「この1年が人生最高の時間だった」と感じられる思い出であふれているのは、なんと幸せなことだろうか。例によって、26歳も人生最高を更新する1年だった。
よくよく振り返ると、26歳の一年は、自分らしく生きることをがんばる時間だったように思う。楽しいと思えることから逃げないように、自分の気持ちに噓をつかないように、それでいてやるべきことはやり抜けるように、心のペースを乱さない術を少しずつ身につけられた感覚がある。私はみんなと同じようにどうして生きられないんだろう、と比較して一人で勝手に悲しくなる夜もあったけれど、そのたびに友人たちの言葉に救われてきた。いつも助けてもらってばかりだから、今度こそは、みんなを支えられる人間になれたらなあとぼんやり考えている。
ひとつ、ふと思い立ち、マイブックを買って日記をつけ始めた。三日坊主を極めてきた人生で、久しぶりに一年を通して続けられたこと。もちろん中には3日分を一気に書き留める日もあったけれど、自分の心の内を書き残したこの本は、きっと何か価値があると思いたい。2026年に入ってからも継続して書くことができている。事実だけじゃなくて、どう思ったか、どうしたかったか、もっと具体的に綴ることを意識して書いてみたいと思っているところ。
ひとつ、歯の矯正治療が終わった。2年と少し前、今しかないと思い立ち始めたことが遠い過去に感じられるほど、この2年はいろんなことがあったなあと思う。当時思い描いていた人生にはもちろんなっていないが、当時の漠然とした人生に対する不安は少しばかり薄れてきたような気がする。歯並びが整うと、心も整うのだろうか?
そんな冗談はさておき、自分のコンプレックスでもあった歯の噛み合わせの悪さが日に日に改善されていくさまはとても気持ちが良く、いろんなことを我慢してでもやった甲斐があった。これから治療より長い3年間の保定期間が始まる。面倒なことはまだまだ続きそうだけど、新しい自分をまた好きになれる気がしている。
ひとつ、思い立って、今年やりたいことを書き出してみた。100個くらい簡単に出せるだろうと思っていたのに、買いたいものを含めても30個も書くことができなかった。それなのに毎日買い物をしているのだから不思議だ。きっと、「いつか」よりも「今」を優先してしまっているのだと思う。もう少し何か目標を決めて、例えば「これを買いたいから仕事を頑張る」みたいに、目先だけじゃなくて少し遠くを見る生き方を選びたい。ひとまず、リストとして書き出したやりたいこと、欲しいものを実践することから始めてみる。
ひとつ、26歳に置き忘れた夢(というかやりたいこと?)がある。まだここに書けるようなクオリティではないので、ちゃんと形になってから報告するつもりだけれど、勢いで完成させたかったのにグダグダと今日まで来てしまった。進捗率はたぶん1%にも満たない。無駄なお金を使うことをやめないといけないのに、これのためにいくら払っているんだろう…と思うとがっかりしてしまう。27歳こそは、必ず実現させたい!新しいパソコンも手に入れたわけだし!
ひとつ、仕事をやりきりたい。いまの職場だとできることが限られていて、目標を立てて頑張るとか、何かプロジェクトをやり遂げるとか、そういう達成感を感じられる場面は非常に少ない。それでも頼りにしてくれる人がいて、何度も「ここに来てくれて良かった」と伝えてくれる上司や同僚に囲まれている今の環境にはとても感謝している。だからこそ、自分にできることをちゃんとやりきって、思い残しなくこの1年を終えたいと思っている。お局たちをうまくかわす技術だけ身に着けていても意味がない。生活リズムも大きく乱されることがないから、アフターファイブの過ごし方の質も高めていけたらなと思っている。
26歳もたくさんライブに行って、いろんなエンターテインメントに触れて、海外旅行にも行けて、たくさんの素敵な出会いや発見がある一年だった。27歳はこれにもう少し本を読む時間を加えて、語彙力を高めていきたいと考えているところだ。おすすめの本があったら随時教えてほしい。
ちなみに、半年間毎月ライブに行くという楽しい現象が年始早々から始まっている。がっつりオタクとして生きてきた十数年の中で、きっと最も忘れられない一年になると思う。この一年が終わりを迎えるころ、私はどんな感情で過ごしているのだろうか。想像もできないけれど、とにかく一瞬一瞬を楽しむ気持ちで、夢みたいな時間を自分のために駆け抜けていきたいと思う。
もっと言うと、カメラを使いこなせるようになりたいし、ジムもちゃんとペースを決めて通いたいし、仕事に活かせる知識を身に付けたいし、部屋を綺麗に保てるようになりたいし、カラオケで安定して95点を取れる曲を増やしたい。挙げてもキリはないけれど、少しずつ、人間として成長できる自分でいたいな、と思う。そして、健やかに生きることができれば大満足。まずは野菜をちゃんととることから。
特に根拠はないけれど、「27歳」ってなんだかとてもリアルだ。いつまでも楽しいことだけに目を向けられないのだろうと分かってはいても、今だけは楽しませてくれよという気持ちが勝ってしまう。それでも良いと思えるように、一瞬一瞬噛み締めて過ごさなければ。楽しく生きていたい。
誕生日を迎えた瞬間、私は歯磨き中だった。なんとも間の抜けた始まりだ。それもまた私らしいかな。