金曜日が好き

雑多な感想文

2023年9月

10月4日。月に一回は言葉を綴ろうと決めてからもう2ヶ月経った。結局何かを続けるには根性がなくて、一生こんな感じでいるんだろうなあと思う。でも、最近唯一と言っていいほど続けられているのがDuolingoの韓国語講座だ。朝、バスに乗っているほんの数分だけだけど、続けているとDUOがよくできたねって褒めてくれる。それが嬉しくてなんだかんだ1ヶ月くらい続いている。上達している実感はまったくと言っていいくらいだけど、「継続」が大事なんだと言い聞かせることにする。

この1ヶ月は残業代にすべてを捧げた。本当に面白いくらいに仕事が定時で終わらなくて、やらなければいけないことから目を逸らしそうになった。はじめて任された仕事で、なんとかひとりでやり切りたくて、少し無理をしたところもあった。この職場に配属されて3年目、ずっと憧れていた先輩がやっていた仕事だ。まさに短期決戦という感じで、1ヶ月みっちり頑張った。上手くできたかどうかはわからないけど、自分なりに努力できたし、何よりこの仕事に関することで職場で一度も泣かなかったのが個人的には成長したなあと思ったりもした。達成感と、それを超えるくらいの疲労感。感謝したい人はたくさんいるけど、自分に一番ありがとうを言いたい。頑張ってくれてありがとうね、耐えてくれてありがとうね。

そんな感じの1ヶ月だったので、ある意味プライベートの延長線にある苦しいこと、切ないことから少しだけ目を逸らすことができた。こればっかりは答えのないことだと分かっていても、頭では理解していても、私は今この場所で起きていることを肯定するのが難しい。行きすぎた正義感と、同調する空気感に押しつぶされそうになる。たったひとりの、ちっぽけな人間ですらそう思うのに、彼らは今どんな気持ちでいるのだろうと考えると体が震えるような感覚になる。何が正解なんだろうか、私は正しくいられているのだろうか。どうか、この荒波を、生き抜きたいし、生き抜いてほしい。結局のところそこに帰着する。おかしいと言えないなら、おかしくなるまで耐え抜きたい。

一連の出来事には、できるだけフラットな感情でいたいし、一定の距離感を保ちたいと思って日々を過ごしている。でも、9月のある日、残業でひどく疲れた帰り道に、何の気なしに聴いたあるアーティストのある楽曲のある一節が心に刺さりまくってしまった。そう思った瞬間駅のホームで涙を抑えられなくなってしまった。そうなったらもう止められなくて、家に帰るまでずっとボロボロに泣いていた。誤魔化そうとしても無駄で、母に一言「疲れた」とだけ言ってしばらく泣いていたら、母も同じように泣いていた。たぶん疲労感だけが原因じゃないとどこかで気づいていたのだと思う。このとき、私はこの出来事に対して全然フラットな感情でも、一定の距離感を保っているわけでもないことに気付かされた。思っているよりもずっと傷ついて、心を痛めている。心のSOSを知っていて、無視しようとして、ごめんね。

終わりの方には、大学時代のゼミの仲間と担任の先生と会った。会うのは卒業式以来という人がほとんどで、なんとも言葉に表し難い緊張感を携えて会場に向かった。結果、信じられないくらい楽しかった。何より、みんなそれぞれの場所で懸命に日々を過ごしていることを知ることができて嬉しかった。私も毎日頑張ってるよ、と伝えることができてよかった。ほんとうにバラバラの進路を選んでいる(というのもこの日に知った)みんなのことを、心の底から応援している。そして、3年と言わずまた話ができたらいいな。

全員で会う前に、ゼミでも特に仲の良かった2人の友人と会っていろんな話をした。3人で会うのももしかしたら卒業式以来かもしれなくて、ほんとうにあっという間に時間は経つんだと実感する。そのうちの1人とは12時集合で6時間半しゃべり続けた。彼女はもうすぐ人生の岐路に立つらしく、自分たちが過ごした時間の長さを思って感傷的になったりもした。彼女とご飯を食べている時、また例の話になって、色々と話を聞いてもらった。誰かに聞いてもらうのはほぼ初めてで、正直面倒だったのかもしれないけど、ちゃんと話を聞いてくれて、「好きだという気持ちは間違いでも、誰かに非難されるものでもない。好きなものは好きでいていい」と言ってくれた。その時は笑ってありがとうを伝えたけど、内心泣きそうで仕方なかった。こんな言葉をかけてくれる心優しい彼女と友人でいられることに感謝しないといけないし、これからもずっとこの関係が続いたら嬉しい。

残業続きの毎日が明けて、疲労感としばしおさらば。打ち上げではたくさんの責任職の方と話をさせてもらって、たくさん褒めてもらった。ずっと年上の部長と同じ中学校出身なのが発覚したのも良い思い出。初めての職場なのに、とても良い環境で仕事をさせてもらっているのだと改めて感じる日だった。

仕事がひと段落したので、ご褒美を買うことにした。iPhone15。なかなか届かなくて、ケースが先に届いてしまう事態になっているけど、届いて使い始めるのが楽しみ。今のいちばんのモチベーションかも。とにかく私も、あの子も、あの人も、健やかに生きられますように。