金曜日が好き

雑多な感想文

夜が明ける、幕が上がる

映画『夜明けのすべて』を観た。

完全にキャスト目当てで観に行ったのだけど、この作品に込められたメッセージが自分の人生のモットーと重なるところがあったので、少しだけ言葉を綴ることにする。

作品は、PMSの藤沢さんとパニック障害の山添くん、そのふたりが関わるひとたちのお話。見えない苦しさを抱えるひとたちが生きていく時間は、決して悲しいことばかりではなくて、捉えようによってはとっても素敵な明日がある。

最後のほうにある、とあるシーンの上白石萌音さんの長台詞が特に印象に残った。要約、というか自分なりに解釈したのは「辛いことはいつか終わる」というメッセージ。まさに、私が生きていく上で心の中で唱え続けている言葉だ。

夜は平等にやってきて、朝も平等にやってくる。辛いことは世の中に思ったより転がっていて、そんな出来事に触れると心が折れたり、涙が溢れてしまったりするのだけど、そんなときこそ、心で唱える。「この辛さは、いつか終わる」。そして眠りについて、朝が来たら、その辛さは和らいでいることが多い。自分のその体質にはたくさん救われてきた。私よ、いつもありがとう。

どんなこともいつかは終わる。良いことも、悪いことも。ときどき切なくもなるけど、そのことを忘れなければ、私たちはまた少しだけ前を向いて歩いていける気がする。

作品の中にはたくさんの温かな心があった。みんながこうやって周りのことを思いやれたら、きっともっと素敵な世界になるのに。